手順 1: 参加者の都市とタイムゾーンを書き出す
会議調整の起点は、参加者の所在都市を IANA タイムゾーン(Asia/Tokyo, America/Los_Angeles, Europe/London など)で列挙することです。 国名や州名だけで判断すると、サマータイムの有無・切り替え日を見落としやすくなります。 リモートワークで複数都市に分かれている場合は、参加者ごとに居所のタイムゾーンを確認します。
| 地域 | 代表都市 / IANA | 標準時(vs JST) | サマータイム |
|---|---|---|---|
| 米国 西海岸 | ロサンゼルス / America/Los_Angeles | -17 時間 | あり(3月第2日曜〜11月第1日曜) |
| 米国 東海岸 | ニューヨーク / America/New_York | -14 時間 | あり(同上) |
| 英国 | ロンドン / Europe/London | -9 時間 | あり(3月最終日曜〜10月最終日曜) |
| EU 主要都市 | パリ・ベルリン / Europe/Paris, Europe/Berlin | -8 時間 | あり(同上) |
| シンガポール | Singapore / Asia/Singapore | -1 時間 | なし |
| 豪州 東部 | シドニー / Australia/Sydney | +1 時間 | あり(南半球:10月第1日曜〜4月第1日曜) |
手順 2: サマータイムの有無と切り替え日を確認する
米国、EU、英国、オーストラリアなどはサマータイム(夏時間)制度を採用しています。 切り替え週は普段と時差が 1 時間ずれるため、月単位で繰り返している会議でも、その週だけ予定時刻が動くことに注意します。 年により切替日が 1〜2 週間ずれるため、年初に主要参加者のタイムゾーン切替日をカレンダーに登録しておくと安全です。
- 米国(DST 開始): 3月の第2日曜 02:00 ローカル時刻に +1 時間
- 米国(DST 終了): 11月の第1日曜 02:00 ローカル時刻に -1 時間
- EU(DST 開始): 3月の最終日曜 01:00 UTC に +1 時間
- EU(DST 終了): 10月の最終日曜 01:00 UTC に -1 時間
- 豪州東部(DST 開始): 10月の第1日曜 02:00 ローカル時刻に +1 時間(南半球の春)
- 豪州東部(DST 終了): 4月の第1日曜 03:00 ローカル時刻に -1 時間
特定の日時の時差は 時差変換ツール で都市を選び日付を指定すると、サマータイムを考慮した相手側の時刻が表示されます。
手順 3: 共通の業務時間帯(コアタイム)を可視化する
参加者全員が「自国の業務時間内」で会議できる時間帯を探します。 2 地域なら見つかりやすいですが、3 地域以上、特に日本・欧州・米州が絡む場合は、誰か一方が早朝や深夜に倒れる前提で交渉する必要があります。
| 参加組合せ | 共通の業務時間帯(目安) | 備考 |
|---|---|---|
| 東京 + シンガポール | 東京 10:00〜18:00 | 時差 1 時間。ほぼ通常業務帯 |
| 東京 + シドニー | 東京 08:00〜16:00 | 豪州が DST 中は +2 時間 |
| 東京 + ロンドン | 東京 17:00〜19:00 / 翌朝 07:00〜09:00 | 夕方か早朝に限定 |
| 東京 + NY | 東京 22:00〜24:00 / 翌朝 06:00〜08:00 | 夜か早朝。NY側は朝 |
| 東京 + ロサンゼルス | 東京 09:00〜10:00 | 東京朝・LA前夜の狭い窓 |
| 東京 + ロンドン + NY | 東京 22:00〜23:00(NY 08〜09 / London 13〜14) | 東京が夜更かしする組合せが現実的 |
実際のコアタイム探索は 会議時間調整ツール に都市を入力すると、全員が業務時間(既定9:00〜18:00)に収まる時間帯がハイライトされます。
手順 4: 招集メッセージにタイムゾーンを併記する
招集メッセージや議事連絡では、必ず複数のタイムゾーンを併記します。 相手のローカル時刻だけ書くと、別タイムゾーンの代理参加者が見たときに変換ミスが起きやすくなります。 日付の取り違いを避けるため、曜日と日付も明示するのがおすすめです。
例: 2026年6月15日(月)東京 18:00 / ロンドン 10:00 / NY 05:00 にオンラインで実施します。
カレンダー招待(Google Calendar, Outlook, iCloud)を発行するときは、招集者のタイムゾーンを設定すれば、各参加者のローカル時刻に自動変換されます。 メールやチャットだけの周知では、相手の時刻と自分の時刻を併記してください。
FAQ
サマータイムは毎年同じ日に切り替わりますか?
国によって異なります。米国は3月の第2日曜と11月の第1日曜、EUは3月の最終日曜と10月の最終日曜、豪州は10月の第1日曜と4月の第1日曜(南半球のため逆)に切り替わります。年によって日付が1〜2週間ずれます。
日本と米国西海岸の時差は何時間ですか?
標準時で17時間(米国西海岸が遅れている)、サマータイム期間中は16時間です。たとえば東京の月曜10:00は、PST期間中はロサンゼルスの日曜17:00、PDT期間中は日曜18:00になります。
日本と欧州・米東海岸の3者会議で全員が業務時間内に収まる時間帯はありますか?
ほぼありません。東京13:00〜16:00ごろがロンドン04:00〜07:00・NY23:00〜02:00で、欧米側が深夜・早朝になります。3者がすべて譲歩する形で、月替わりや週替わりで負担を分担するのが現実的です。
祝日が国によって違う場合の調整は?
参加者の国・地域の祝日を事前に共有し、招集時に確認します。米国の感謝祭、英国のバンクホリデー、中国の春節、日本のゴールデンウィークは特に長期の休業になります。
深夜・早朝の会議を受け入れる場合の負担軽減策は?
毎週同じ参加者だけに早朝・深夜が回らないよう、月単位で時間帯をローテーションする方法があります。録画と要約を共有することで、参加できなかったメンバーが非同期で追従できるようにする方法も有効です。
関連ページ
特定日時の時差は 時差変換ツール、 複数都市を並べた現在時刻は 世界時計、 会議のコアタイム探索は 会議時間調整ツール を組み合わせて使ってください。日本側の祝日と連休は 祝日一覧ページ も合わせて確認すると、長期休業の前後で日程を組みやすくなります。
出典: IANA タイムゾーンデータベース、各国政府公表のサマータイム規則(時刻は目安)。